設定の用語 · 項目別に確認

V2Ray用語集

プロトコルは通信の形式、コアは通信処理、クライアントは設定を担います。まず設定のレイヤーを見分けてから、サブスクリプション、ルーティング、DNSの項目を確認しましょう。

VMess / VLESS REALITY Xray / V2Fly

全25用語を6つのカテゴリに分類しています。カテゴリから移動するか、ブラウザーのページ内検索で用語を探せます。各カードには個別のアンカーがあります。

プロトコルと通信方式

接続設定では、プロキシプロトコル、通信方式、通信セキュリティを区別する必要があります。それぞれ別の設定です。

プロトコルと通信方式

VMess

VMess protocol

VMessはProject Vエコシステムのプロキシプロトコルで、ユーザーIDによる認証とプロキシ要求のカプセル化方式を定義します。クライアントとサーバーで認証情報を一致させてください。システム時刻が大きくずれていると、認証に影響する場合もあります。VMessを設定する際は、プロトコル名だけで接続全体の正否を判断せず、通信方式とTLSの設定も確認しましょう。

プロトコルと通信方式

VLESS

VLESS protocol

VLESSは軽量なプロキシプロトコルで、ペイロードの暗号化機能はありません。通常はTLSやREALITYなどの通信セキュリティ方式と組み合わせて使います。VMessとは認証方式や設定項目が異なるため、プロトコル名だけを変更しても切り替えは完了しません。インポート後はユーザーID、通信方式、セキュリティ設定を確認してください。flow項目が含まれる場合は、使用するコアがその組み合わせに対応しているかも確認が必要です。

プロトコルと通信方式

Trojan

Trojan protocol

Trojanは通常、TLS接続上でプロキシ要求を転送し、パスワードで認証します。パスワードが正しくても、サーバー名、ポート、証明書の検証設定が異なれば接続できません。接続できない場合は、まずサーバーから指定された設定を確認し、証明書の検証は有効のままにしてください。検証を無効にすると証明書の問題を見逃し、接続先の身元を確認する機能も弱まります。

プロトコルと通信方式

REALITY

REALITY transport security

REALITYはXrayエコシステムの通信セキュリティ方式で、VLESSと並ぶ独立したプロキシプロトコルではありません。一般的な設定では、VLESSでプロキシ要求を転送し、REALITYで通信を保護します。サーバー名、公開鍵、ショートID、クライアントフィンガープリントなどをサーバーの指定に合わせ、クライアントが呼び出すコアもREALITYに対応しているか確認してください。

コアごとの対応状況を確認 →
プロトコルと通信方式

通信方式

Transport

通信方式は、プロキシプロトコルのデータをネットワーク接続で転送する方法です。代表的な方式にはTCP、WebSocket、gRPCがあります。VMessやVLESSなどのプロキシプロトコルとは設定レイヤーが異なり、TLSによる暗号化設定とも別です。WebSocketのパスやリクエストヘッダー、gRPCのサービス名が接続条件になる場合があります。名称から推測せず、サーバー側の指定値を設定してください。

コアとエコシステム

画面に設定項目が表示されていても、使用中のコアがその設定に対応しているとは限りません。

コアとエコシステム

Project V

Project V ecosystem

Project Vは、V2Rayのオープンソースエコシステムを理解するうえでのプロジェクト背景です。プロキシ処理や設定、それらを支えるツールが含まれます。日常的に使うGUIクライアント、接続を実際に処理するコア、日本語の設定解説はそれぞれ役割が異なります。設定の違いを調べる際は、まず解説対象のクライアントとコアを確認し、エコシステム名をソフトウェア名と混同しないようにしましょう。

コアとエコシステム

V2Fly

V2Fly / V2Ray core

V2Flyは、コミュニティが開発・保守するV2Rayプロジェクト群です。コアはプロトコルの解析、ルーティング、アウトバウンド接続などを担います。Androidクライアントのv2flyNGは、このコアファミリーを使用します。設定資料は実際に使用するバージョンに合わせてください。他のコアで追加されたプロトコル機能や設定項目が、V2Flyでも使えるとは限りません。

コアとエコシステム

Xray

Xray core

XrayはV2Rayと技術的なつながりを持つオープンソースのコアプロジェクトで、VLESSやREALITYなどに対応しています。v2rayNGはXrayコアを使用し、デスクトップクライアントのv2rayNも対応するコアで接続を処理できます。両コアファミリーには共通点がありますが、プロトコル、通信方式の組み合わせ、設定項目の細部は完全には一致しません。切り替える前に、現在の設定が互換性を持つか確認してください。

コアとエコシステム

GUIクライアント

Graphical client

GUIクライアントでは、サブスクリプションのインポート、サーバー選択、ルーティング設定、ログ確認などを行えます。実際のネットワーク処理はコアが担います。当サイトで紹介するクライアントは、デスクトップ版のv2rayNとAndroid版のv2rayNG、v2flyNGです。画面の更新とコアの更新は別の作業です。互換性の問題を調べる際は、クライアントのバージョン、コアの種類、使用中の設定をあわせて確認してください。

サブスクリプションとサーバー

サブスクリプションで設定を取得した後、サーバーを選択して接続を開始します。

サブスクリプションとサーバー

サブスクリプション

Subscription

サブスクリプションは、URLから複数のサーバー設定を取得する配布方式です。更新時には、クライアントがリモートの設定を再取得します。URLにアクセス用の認証情報が含まれる場合があるため、画面を公開したりログを送信したりする前に、URL全体を隠してください。更新の成功は、設定の取得と解析が完了したことを示すだけで、各設定で接続できることを保証しません。失敗した場合は、URLの有効性、取得経路、サブスクリプション形式を個別に確認しましょう。

サブスクリプションの管理方法を見る →
サブスクリプションとサーバー

サーバー設定

Server profile

サーバー設定は、プロキシサーバーへの接続に使うクライアント内の設定です。通常、アドレス、ポート、プロトコル、認証情報、通信方式が含まれます。表示名は識別用であり、サーバーの所在地や実際の通信品質を示すものではありません。問題を調べる際は、メモ欄だけでなく設定項目と接続ログを確認してください。サブスクリプションから追加した設定は、更新時に置き換えられたり削除されたりすることもあります。

サブスクリプションとサーバー

サブスクリプショングループ

Subscription group

サブスクリプショングループは、提供元やサーバー設定を整理するためのクライアント内の管理単位です。メモを使うと異なる提供元を見分けやすくなります。グループ名はサーバーの身元を変えず、通信のアウトバウンド先を自動で決めるものでもありません。更新、サーバーのフィルタリング、並べ替えの動作はクライアントによって異なります。フィルターを設定した後は、設定が絞り込まれただけなのか、サブスクリプション自体の取得に失敗したのかを確認してください。

サブスクリプションとサーバー

実接続遅延

Real connection latency

実接続遅延は通常、選択したプロキシ設定でテスト先にアクセスして測定する時間です。サーバーのポートだけを確認するより、実際の通信経路に近い値になります。接続の確立、ハンドシェイク、応答時間のどこまでを含むかは、クライアントのテスト方法によって異なります。ダウンロード速度とは異なり、すべての接続先への接続を保証するものではありません。同じテスト先とネットワーク環境で比較し、タイムアウト時はログも確認してください。

ルーティングと通信の振り分け

まず通信がクライアントに取り込まれているかを確認し、その後どのアウトバウンドルールに一致したかを調べます。

ルーティングと通信の振り分け

ルーティングルール

Routing rule

ルーティングルールは、ドメイン、宛先IP、ポート、ネットワーク種別などの条件に基づいて、通信のアウトバウンド先を選択します。多くのコアはルールを上から順に評価し、最初に一致したルールで接続先を決定します。そのため、個別の例外ルールは範囲の広いルールより前に置いてください。ドメイン条件が一致するかどうかは、コアがドメイン情報を取得できるかにも依存します。一致しない原因をルールの順序だけに求めないようにしましょう。

ルールの構文と優先順位を確認 →
ルーティングと通信の振り分け

通信の振り分け

Traffic routing

通信の振り分けは、条件に応じて通信をプロキシ、直接接続、またはブロックに割り当てる方法です。システムプロキシやTUNは通信を処理経路に取り込む設定で、振り分けは取り込んだ後の出口を決めます。両者を混同しないでください。アプリがクライアントに接続されていても、宛先によってはルールに従って直接接続されます。結果を確認する際は、プロキシのオン・オフだけでなく、実際に一致したアウトバウンドを確認しましょう。

ルーティングと通信の振り分け

GeoIP

IP address datasets

GeoIPは、国・地域や特殊なアドレス種別ごとに整理されたIPアドレスのデータセットです。一般的なルール表記にはgeoip:cnやgeoip:privateがあります。宛先IPを照合するもので、特定のWebサイトのサービス提供元を直接判別するものではありません。データのバージョン、IPアドレスの割り当て変更、名前解決結果によって照合結果が変わることがあります。同じドメインでも異なるIPアドレスに解決されれば、ルールの結果が変わる場合があります。

ルーティングと通信の振り分け

GeoSite

Domain name datasets

GeoSiteは、地域、サービス、用途別に整理されたドメインの一覧で、ルーティングやDNSのルールに利用できます。たとえばgeosite:cnのように記述します。ドメインの一覧であり、IPアドレスの地理情報を調べるものではありません。タグの有無や対象ドメインは、読み込んだデータファイルによって異なります。ルールのエラーや照合漏れが発生した場合は、データの提供元とタグ名を確認し、対象ドメインが一覧に含まれているかも調べてください。

DNSとネットワーク

名前解決の経路とアプリの通信経路は異なる場合があります。それぞれ個別に確認しましょう。

DNSとネットワーク

DNS

Domain Name System

DNSはドメイン名をIPアドレスなどのレコードに変換します。名前解決が終わると、アプリは接続先への通信を開始できます。OS、ブラウザー、プロキシコアで異なる名前解決経路が使われる場合があり、一か所を変更しても他の経路には反映されないことがあります。調査時は、名前解決の失敗、想定と異なるアドレス、接続の失敗を区別してください。DNSキャッシュに古い結果が残っていないかも確認しましょう。

DNSとネットワーク

FakeDNS

Synthetic DNS mapping

FakeDNSはドメインに合成アドレスを割り当て、アドレスとドメインの対応関係を保存する仕組みです。後続の接続時にドメイン情報を復元し、ルーティングに利用できます。合成アドレスはWebサイトの実サーバーのアドレスではなく、通常のインターネット上の宛先として使うことはできません。有効にするにはDNS応答と接続を取り込む経路の連携が必要です。無効にした後もアプリに合成アドレスがキャッシュされている場合は、キャッシュを消すか接続をやり直してください。

DNSとネットワーク

DNS漏れ

DNS leak

DNS漏れとは、DNSクエリが想定した名前解決経路を通らない状態です。たとえば、アプリの通信はプロキシ経由でも、DNSクエリがローカルネットワークから送信される場合があります。問題に当たるかどうかは設定上の目的に照らして判断してください。意図的に直接接続で名前解決する設定を、一律に問題とみなす必要はありません。確認時は、OSのリゾルバー、ブラウザーのセキュアDNS、クライアントのDNS設定、接続ログをあわせて調べましょう。単一のテストサイトでは、すべてのアプリの動作を確認できません。

DNSとネットワーク

DoH

DNS over HTTPS

DoHはDNSクエリと応答をHTTPSで送受信し、通信中の内容を保護する方式です。クエリの転送方法を変えるものであり、通信が自動的にプロキシ経由になることや、接続先のネットワークに適した名前解決結果が得られることを保証するものではありません。ブラウザー独自のDoHを有効にすると、OSのDNS設定が使われない場合があります。クライアントのDNSを変更する際は、アプリ独自の名前解決設定も確認してください。

クライアント設定

通信を取り込む設定とアウトバウンドのルールは、それぞれ別の役割を担います。有効にした後は実際の通信も確認してください。

クライアント設定

システムプロキシ

System proxy

システムプロキシは、OSやシステム設定に従うアプリの接続先をローカルプロキシに設定します。v2rayNの「システムプロキシを自動設定」は、この種類の設定です。一部のアプリは独自のネットワーク設定を使うため、システム設定に従わない場合があります。ルーティングモードとは異なり、すべての通信を取り込む機能でもありません。クライアント終了後にアプリが通信できなくなった場合は、システムプロキシが停止済みのローカルサービスを参照していないか確認してください。

クライアント設定

ルーティングモード

Routing preset

ルーティングモードは、全通信や中国本土を除外する設定など、クライアントが用意するルールのプリセットです。取り込まれた通信のアウトバウンド先を決めます。全通信モードでも、すべてのアプリがクライアントに接続されるわけではありません。通信の入口は、システムプロキシ、アプリの設定、またはTUNによって決まります。同じ名前のプリセットでもクライアントによってルールが異なる場合があります。動作を確認する際は、具体的なルールとデフォルトのアウトバウンド先を確認してください。

プロキシモードの違いを確認 →
クライアント設定

TUNモード

Virtual network interface

TUNモードは、仮想ネットワークインターフェースでIPパケットを受信し、プロキシの処理経路に渡す方式です。システムプロキシを直接利用できないアプリにも適しています。サーバー設定が自動で変わるわけではなく、すべてのプロトコルを問題なく転送できる保証もありません。有効にする際は、権限、デフォルトルート、DNSの取り込み、ほかのネットワークソフトへの影響を確認してください。利用できる機能は、クライアントと実装によって異なります。

クライアント設定

VPNモード

Android VPN interface

AndroidクライアントのVPNモードは、OSのVPNインターフェースを使ってアプリの通信を受け取ります。初回の有効化時には通常、ユーザーによる許可が必要です。OSに接続中と表示されても、リモートサーバーが利用できるとは限りません。対象アプリ、DNS、ルーティングルールによって最終的な動作が決まります。同じインターフェースを使うほかのアプリと同時に実行する場合は、OSによる接続の制限にも注意してください。